アメリカの自動車保険制度と意識は、日本の常識とは大きく異なります。日本で自動車保険といえば大抵は、対人無制限といった保証が常識ですが、アメリカでは保険料金に対して保証金額が極端に低く、日本と同等の保険料金では僅かな保証しか得られません。そういった事からも、保険に加入する際には必ずご自身の加入される保険内容を、完全に把握することが必要です。
アメリカで保険に加入する際に、最初に考えなくてはならないのが、何か起こった時に全額保険で払いきれるか?ということです。保証金額が少ないために、事故で相手に大きな損害を与えてしまった場合、保険金だけでは全額支払えきれないケースがあるのです。保険でカバーしきれない場合、足りない分はもちろん自身で支払うことになり、もし払えない場合には財産を強制的に没収されるということにも成りかねませんし、悪質なケースでは、些細なことから財産を狙って裁判を起こしてくるケースもあり得るのです。こうした事からもアメリカの保険に対する意識は、自身の財産を保護する為という観念が強く、大きな財産をお持ちの方はそれを守る為の保証に入るのが常識なのです。
双方の過失割合がはっきりと判らないケースの事故でも、車両保険に加入していれば、相手との示談交渉は、自身の保険会社があなたの代わりに全部引き受けてくれますので心配要りません。保険会社にも顧客を守るという大儀がありますので、こちら側が有利になるように交渉しますし、ご自身の車の修理も保険会社の了承を得られれば、直ぐに始められます。しかし車輌保険に加入していない場合は、自身の保険会社は交渉には入ってくれませんし、修理も相手の保険会社の了承を得るまでは始められません。例え相手に過失があっても、やり取りや交渉は、相手の保険会社 対 あ.な.た. になるのです。 このようなことからもオートタウンでは COLLISION(車両保険)への加入の必要性を全てのお客様にご理解いただけるようご説明しております。
州によって強制保険の最低補償額は異なります。カリフォルニア州の最低保証額は、対人は、事故1件につき、1人の死傷に対し15000ドル、2人以上に対して30000ドル、対物は5000ドルとなっています。
自動車事故により他人を死傷させた場合に、医療費や損失した賃金の補償をするものです。相手が大怪我をしたり、死亡するような事故ではこの保険だけでは不十分です。
自動車事故により他人の財産、所有物を壊した場合、壊したものを補償するものです。
自動車事故による運転者および同乗者の医療費を保障するものです。自分の車を運転していた場合でも、他人の車を運転していた場合でも支払われます。
以下のようなケースで加害者に代わって保険金が支払われます。 ・加害者が無保険の場合 ・轢き逃げされて加害者が特定できない場合 ・加害者が損害を賠償するのに十分な額の保険に入っていない場合
自損事故以外の損害(盗難、火災、落下物、投石、雷、地震、水没等)に対して保険金が支払われるものです。
自損事故による修理費をカバーしてくれる保険です。車両保険に入ることにより料金は倍近くまで上がりますが、余裕のある方は必ず加入されることをお勧めします。
事故や故障等によって車が動かない時に修理工場までレッカーしてもらう時の費用を負担してくれるものです。
事故による修理でレンタカーを借りる必要があるときに、その費用を負担してくれます。
保険料は以下のような要因によって異なります。
居住地(住んでいる町によって保険料が違います。)
性別
年令
未婚/既婚
家族の有無
運転歴
事故、違反歴
使用目的(通勤、通学、買い物など)
毎日走る距離(通勤なら会社までの往復の距離など)
車種 年式 エアーバッグの有無
盗難防止用アラームの有無
ABS(アンチブレーキロックシステム)の有無
ドアの枚数 駐車場所(路上駐車か、ガレージか)